
「いわさきちひろ」さんという画家であり絵本作家である方をご存知ですか?
たぶん、ほとんどの人がきっとどこかで彼女の作品に出逢っているはず!
彼女が水彩画で描く子どもの絵は、優しい色使いと柔らかいタッチで描かれていて、見ていると優しい気持ちになれます。
子供の頃は、何がそんなに良いのかと思っていましたが、大人になって、子どもがいてもおかしくない歳になると、その良さがだんだん分かってきました。
(たぶん、姪っ子ちゃん・甥っ子ちゃんと触れ合うようになって、共感を覚えるから?かな…)
コンクリートジャングルの都会の喧騒から離れ、北アルプスを望む緑豊かな場所で、穏やかで優し~い気持ちを思い出す。
そんな「安曇野ちひろ美術館」に行ってきましたので、ご紹介したいと思います。
この記事の目次
安曇野(あずみの)ちひろ美術館ってどんなところ?
長野県にある「安曇野ちひろ美術館」は、1997年に「ちひろ美術館・東京」の開館20周年を記念してオープンしました。
つまり、ちひろ美術館は、東京と長野にあるんです。
なぜ信州?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、信州はいわさきちひろさんの両親の出身地。
さらに美術館のある松川村は、ちひろさんの両親が第二次世界大戦後に開拓農民として暮らしていた村なので、ゆかりの在る土地なのです。
ちひろ美術館は、小さいお子さまにも優しい美術館だけあって、子連れのファミリーが沢山!
子どもたちが人生で初めて訪れる美術館「ファーストミュージアム」として親しめるように、親子で楽しめる展覧会やイベントを色々と開催し、あかちゃんや小さいお子さんと一緒に安心して過ごせる館内設備になっています。
授乳室もありますし、平屋で全館バリアフリーなので、ベビーカーや車椅子でも快適に過ごせますよ。
主なエリア
大きく分けると「ちひろ館」「世界の絵本館」「トットちゃん広場」の3つのエリアがあります。
「ちひろ館」「世界の絵本館」は屋内、「トットちゃん広場」は屋外にあり、1つ1つをじっくり見て回っていると時間があっという間に過ぎてしまいます。
ミュージアムショップ
入り口を入ってすぐの右手にあるのが「ミュージアムショップ」。
これから展示を見るというのに、ついついお土産に目が・・・
帰りもこちらのミュージアムショップの横を通って出るので、最初にある程度欲しいものの目星をつけておき、
帰りに購入すると荷物を持ち歩かなくて済むのでオススメです。
個人的には、300円くらいのミニサイズの額に入った絵が可愛かったです!
展示室
「ちひろ館」の展示室には、いわさきちひろさんの代表作や原画などが展示してあります。
初期の頃の作品や油彩もあり、よく見慣れた水彩画ではない、一味違ったちひろさんの作品も鑑賞できます。
また、ゆかりのある品々や影響を受けた画家さん、映像などを通して、いわさきちひろさんの人生が紐解かれています。
館内には、何箇所かフォトブースも。
上記の写真もその1つです。こちらの少女の絵の前で写真を撮って、ハッシュタグを付けてSNS投稿!なんてこともできます。
↑こちらも、撮影ブース。
逆光になってしまっていますが(泣)、、本当は「はなぐるま」の色が鮮やかでとっても綺麗なんです!
子どもからご年配の方まで、様々な年齢層の方が写真を撮って愉しんでいました。
渡り廊下とテラス
展示室だけでもかなりの時間を過ごしてしまい、ちょっと疲れたな…と思うタイミングで現れるのが、「渡り廊下」と「テラス」です。
テラスには、よくプール沿いにある足を伸ばして寝そべる椅子?があり、疲れたお父さんたちが一休みしていました。
(グーグーいびきをかいて寝ている人もいたりいなかったり。笑)
世界の絵本館
渡り廊下を渡り切ると、「世界の絵本館」があります。
多目的ギャラリーでは、躍動感あふれるオブジェ?があり、北アルプスを望めるガラス張りの空間が気持ち良い場所です。
更に奥に進むと、絵本の歴史や世界各国の代表的な絵本画家の作品を鑑賞することができます。
ちなみに、授乳室はこちらの「世界の絵本館」にありますよ~。
安曇野ちひろ公園(松川村営)
「ちひろ館」「世界の絵本館」を堪能したら、外へ出てみましょう!
蓮華岳(れんげだけ)をはじめとする北アルプスの山々を望みながら、ちひろさんが愛した安曇野の光や風、豊かな自然を同じように感じることができます。
芝生が気持ち良いので、寝転んだり、水遊びをしたり、ピクニックを楽しんでいる家族もいました。
トットちゃん広場
2016年7月23日、「窓ぎわのトットちゃん」の世界を再現したトットちゃん広場が誕生しました。
広場の中でもひと際目を引くのが、昔の風情を宿した列車。
長野電鉄の古い電車の中は、黒柳徹子さんが子ども時代に過ごしたトモエ学園の教室の電車とほとんど同じに再現されています。
なんだかシルバニアファミリーの家を彷彿とさせるような、愛らしい教室に目が奪われます。
電車の一番奥の車両では、なんとトットちゃんとご対面することができます!
もちろんツーショット写真も撮れますので、ぜひぜひ記念に撮影してみてくださいね。
安曇野ちひろ美術館の基本情報
安曇野ちひろ美術館
■住所
〒399-8501 長野県北安曇郡松川村西原3358-24
■TEL
0261-62-0772
■開館期間
3月1日~12月15日
■開館時間
9:00~17:00(GW・お盆は18:00まで)
■休館日
第4水曜日(祝休日は開館、翌平日休館)
※GW・8月は無休
※冬期休館 12月16日~2月末日
※展示替えのための臨時休館あり
2019年休館日
3/27(水)、4/24(水)、5/14(火)、5/15(水)、5/16(木)、5/22(水)、6/26(水)
7/17(水)、7/18(木)、7/19(金)、7/24(水)、9/25(水)、10/1(火)、10/2(水)
10/3(木)、10/23(水)、11/27(水)
■入館料
大人800円、高校生以下無料
・団体(有料入館者20名以上)、学生証をお持ちの方、65歳以上は700円
・障害者手帳ご提示の方は400円
・介添の方は1名まで無料
・視覚障害のある方は無料
※二重割引はなし
安曇野ちひろ美術館のアクセス
■電車の場合
JR大糸線「信濃松川」駅より約2.5km(タクシー5分、レンタサイクル15分、徒歩30分)
▶レンタサイクルのご案内はこちら(セピア安曇野)
▶あずみ野周遊バスのご案内はこちら
■車の場合
長野自動車道「安曇野」I.C.より約30分
※駐車台数 150台(第1・2駐車場合計) 大型バス 8台(第1駐車場) 身障者用 4台
絶妙に嬉しい入館証
↑こちらは、安曇野ちひろ美術館の入館証。
館内ではバッグなど見えるところに付けておくのですが、退館する際はそのまま持って帰れます。
よくペラペラの半券のチケットはありますが、こちらの入館証は、あとで本の栞にもできそう!
入館証の役割は終えても、何か他のことに使いたいな、旅の思い出にとっておきたいな、と思ってしまう絶妙なデザインです。
まとめ
安曇野ちひろ美術館は、安曇野の自然の中にあって、とっても清々しい所でした!
美術館というと堅苦しいイメージを持つ人もいるかもしれませんが、こちらは子どもも楽しめるようにという工夫がされていて、大人も肩の力を抜いてリラックスして楽しめます。
私はおっちょこちょいなので、よく足を引っ掛けてつまずく事も多いのですが、全館バリアフリーなのでへっちゃらでした。
足元に注意しなくても良いのも、鑑賞するときはありがたいですよね。
安曇野は東京よりも涼しく過ごしやすいので、特に夏場のお出掛け先候補の1つにいかがでしょうか。
ちなみに、わさびが美味しい土地でもあるので、ゴハンはわさび蕎麦がオススメですよ。